小鹿田焼の里

日本の陶磁器の歴史が集約された山間の小さな村

300年前から生産方法はほとんど変わらない小鹿田焼は、焼き物だけでなく陶芸への取り組み方でも有名です。 谷川の水を動力源とする唐臼(大きな木製のハンマー)を使って土を砕き粘土を抽出するという製法が受け継がれており、小鹿田焼の里に一歩足を踏み入れると、どこかしこから繰り返される威厳ある心地のよい地鳴りが響き渡ります。

約10箇所の窯元で編成された焼き物の里はそれぞれに独自の窯と店舗を構えています。 しかし日本国内の他窯で見られるような個人名や窯元名の刻印はなされず、一貫して「小鹿田焼」と刻印されることも小鹿田焼ひとつの特徴です。

柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、1954年に小鹿田に数週間滞在した英国の陶芸家バーナード・リーチといった人物たちとの関係も深い小鹿田焼は、器や皿、茶碗といった実用的な作品で構成されています。

勾配のある曲がりくねった道を通る小鹿田までの道のりはちょっとした冒険です。冬季にはスノーチェーンが必要になる場合があるので天候にはご注意ください。

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