古処山
古処山は、秋月の神話や伝説を語る上で欠かせない重要な場所です。秋月氏の時代には、天然の要塞として古処山に山城を築いたとされ、現在でも「大将隠し」や「奥の院」など、当時の名残が残っています。古処山には、秋月氏の時代から続く神社や遺跡も点在しており、道中で歴史や自然を楽しみながら進むことができます。頂上までの所要時間は約4〜6時間で、途中には案内板が設置されており、初心者でも迷うことなく登ることができます。登山ルートは2種類あり、どちらも魅力的な景色を堪能できます。
ルート1
上部の登山用駐車場から出発する場合:1~2時間(3.6km)程度の短縮になります。
下の登山用駐車場からの小道は頂上に続いており、下の駐車場から上の駐車場までは1.8km(所要時間:約1時間)です。
- 本覚寺を過ぎて、下の駐車場へ続く狭い道を進みます。 駐車場に着いたら、川を右手に見ながら、上り坂を歩きます。
- 森の端にある小道を歩き、鳥居を通過します。 道は舗装されたコンクリートですが、濡れると滑りやすいので注意が必要です。
- 小川を左側に置いて進みます。 コンクリートの表面が見えなくなったら、木製の橋を渡り、舗装されていない道に入ります。ここからは少し勾配が上がり、足元が不安定になることがあります。
- 道なりに進み、橋を渡ったり、飛び石を使って小川を数回渡ります。
- 上部の駐車場に向かって急なカーブをいくつか越え、再び急勾配になります。 苔に覆われた低めのベンチを過ぎ、荒れた橋を渡ると、上部の駐車場への道が続きます。
ルート2
上部の駐車場から頂上まで:1.1km(所要時間:1~2時間)
- 登り始める前に看板の地図を確認します。 道は舗装されていない場所が多く、時には小川に道が入ることもあります。
- 看板から出発し、小川を左側に置いて、木々に覆われた堤防がなくなるまで進みます。
- 赤いマークがつけられた堤防の右側の木に沿って歩くと、再び小道に合流します。
- 黒と黄色のロープが小川への右折を促しますが、左側の山を登り続けます。
- 次の谷に合流するまで勾配が一時的に平坦になりますが、すぐに急勾配に戻ります。 谷の頂上にある水飲み場まで登り続けます。
- ここから道は左に曲がり、狭くて岩が多くなります。 ほぼすべてが苔に覆われており、顔に触れる可能性があるので、天候や時間帯によっては注意が必要です。
- 池を過ぎると、山頂への看板が現れます。 左回りで15分、右回りで25分で頂上に到着します。どちらの道でも好みに合わせて選んでください。
- 山頂には複数の小道があります。 冒険心のある方は探検してみてください。北側には苔で覆われた秋月氏の要塞があり、メンテナンスが行き届いていないため、自然の岩との区別が難しいです。
- さらに進むと、ベンチがある頂上に到着します。 福岡の景色や神社を一望できます。
オプショナル
大将隠しと奥の院への登頂(往復約1時間)
古処山の山頂を越えると、岩だらけの場所を登る「岩登り」が始まります。ここでは、秋月にとって特別な2つの場所である「大将隠し」と「奥の院」までの道順をご紹介します。
- 山頂から「大将隠し」の標識に従い、進みます。
- 最初は草木に覆われた屋根のような道を進みますが、次第に平坦になります。 「大将隠し」の標識は左方向にあります。道は岩の裂け目を通り、ますます急になります。
- 10分ほど下ると、懐中電灯で照らせる幅2mの岩の裂け目が「大将隠し」になります。
- 「奥の院」へ行くには、「大将隠し」から右下へ進みます。 チェーンを使って岩(ほぼ垂直)を降りると、約5分で小さな洞窟に通じる亀裂(幅30cm)を見つけることができます。
帰りは来た道を戻ります。所要時間は約2時間です。